【3分で読める】認知機能検査の内容とは

認知機能検査とは

 認知機能検査は、記憶力や判断力を測定する検査で、手がかり再生及び時間の見当識という2つの検査項目について、検査用紙に受検者が記入し、又は検査に必要なソフトウェアが搭載されたタブレットに受検者がタッチペンで入力して行います。

 認知機能検査の対象となる方・受検時期

  •  対象者: 運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上となるドライバー。
  • 受検期間: 運転免許証の更新期間が満了する日の6ヶ月前から受けることができます。

2つの検査項目

手がかり再生

 まず、16種類のイラストが描かれた絵を見て覚えます。次に、採点には関係しない別の課題を行った後、覚えたイラストを思い出して回答します。最初はヒントなしで、次にヒントを手がかりにして回答します。

※実際出題されるパターンAのイラスト16枚

※実際に出題されるイラスト4パターン:警察庁ウェブサイトより
「イラスト(パターンA)」
「イラスト(パターンB)」
「イラスト(パターンC)」
「イラスト(パターンD)」

時間の見当識

時間の感覚を検査するもので、検査時における年月日、曜日及び時間を回答します。

※実際の回答用紙

採点基準

    2つの検査の採点基準は警察庁ウェブサイトで確認ができます。
 2つの検査の採点基準はこちらから 

総合点の算出

 総合点は、手がかり再生及び時間の見当識の2つの検査の点を、次の計算式に代入して算出します。
   
 (計算式)
       総合点 = 2.499×A+1.336×B
           A =手がかり再生の点
           B= 時間の見当識の点

認知機能検査の結果の判定

 総合点によって、認知症のおそれがある者又は認知症のおそれがない者に判定します。

  ア  認知症のおそれがある者
        総合点が36点未満

  イ  認知症のおそれがない者
             総合点が36点以上

「認知症のおそれがある」と判定された場合

 検査の結果、「認知症のおそれがある」と判定された場合には、公安委員会(警察)から連絡があり、臨時適性検査又は診断書提出命令により医師の診断を受けることになります。認知症であると診断された場合は、聴聞等の手続を経た上で免許の取消し又は効力の停止を受けることとなります。

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